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異常気象による影響

 先日、長崎県のタイワンツバメシジミの保全の現場を訪れた。平戸島に生息するタイワンツバメシジミは、自然公園法の指定動物に指定されており、地域の人々が環境省からの依頼で、生息状況の調査や保全活動を行っている。
 タイワンツバメシジミは、年1回9月頃にのみ成虫が現れるが、年1化のチョウでこの時期に出現するチョウは非常に珍しい。幼虫がシバハギという植物の実を食べるため、シバハギの開花期に合わせて出現するためである。
 生息地をいくつかまわってみて、驚いたことに、シバハギの開花状況が非常に悪く、100株近くあるものの、まったく花が咲いていない(今年は開花しない)場所がいくつも見られた。開花している株がある場所でも1割程度しか咲いていない場所がほとんどであった。通常はほとんどの株が開花するので、異常気象で雨が少なかったことが原因と考えられる。
 まったく開花しなかった場所では、一時的にタイワンツバメシジミは絶滅してしまうであろう。また、良好な年に飛んできてくれることを願うのみである。こうした異常気象が続くと一体どうなってしまうのか、非常に不安になった。
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  タイワンツバメシジミ
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  シバハギの実を食べる幼虫
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  一面に開花しているシバハギ
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  まったく花をつけていないシバハギ
by jbcs | 2010-09-13 18:34 | チョウ類保全の話題
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