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ヤマトシジミの異常型

 近年、様々な昆虫の北進傾向が指摘されています。青森県におけるヤマトシジミも、そんなチョウのひとつ。従来の生息北限は秋田県南端部であったのですが、2000年以来、青森県深浦町でも越冬・発生するようになりました。今では完全に定着してしまい、深浦町の最普通種と言っても良い程です。
 ところで、画像のヤマトシジミは、普通の個体ではありません。翅裏の黒点紋が流れて帯状になった、異常型です。かつて深浦町では、進入初期の数年間に限り、このような個体が頻出していました。今になって考えてみても、不可思議な現象です。その頃の名残なのか、今でも極々稀に、同じような異常型が見つかります。
 青森のヤマトシジミは、この11年間で、その数も姿も目に見えて変化していきました。身近でありふれたチョウでありながら、その実は、まだ不思議に満ちています。(写真・文/ze_ph)

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2010年10月10日 青森県深浦町
by jbcs | 2010-10-20 00:00 | 季節のチョウたち
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