2013年 07月 03日
ヒョウモンモドキの生息状況 |
日本でもっとも絶滅の危機にある蝶、ヒョウモンモドキ。
現在では、広島県中部にのみ生息し、本会では、地域の方々と協力しながら、生息状況の調査および保全活動を進めています。
6月に成虫が現れることから、6月中旬に生息状況の調査に行ってきました。
この場所は、地元の保全活動団体である、ヒョウモンモドキ保護の会の管理する保護区です。今年は発生の状況がよく、また、ヒョウモンモドキが蜜を吸えるように管理しているノアザミも良く咲いており、そこには群がって見られました。
3日間をかけて、現在ヒョウモンモドキのみられるすべての生息地をまわり、個体数を数えたほか、環境がどのようになっているのかを確認しました。
今年は全体的に発生状況は良好で、保全活動の成果も出てきています。
ヒョウモンモドキの守る取り組みは少しずつ地域に広がってきており、生息地の周囲ではこのようにノアザミを残して草刈りがされています。
ヒョウモンモドキがずっと生息するためには、数多くの生息地が必要です。そのため、地域のみなさんの取り組みが必要となっています。今年、また新しい地域でヒョウモンモドキの取り組みを進めたいという連絡が来ました。そこで、そのみなさんと一緒に生息地をまわって、ヒョウモンモドキの生態を説明するとともに、保全のために、どのように生息地を管理すれば良いのか、話し合いを行ってきました。
こちらはすでに継続的に取り組みを行っている場所です。ヒョウモンモドキの生息地は湿地のため、植生の管理がなかなか難しく、次第に、ヒョウモンモドキのすめる環境が悪化してきている場所も多くなっています。そのため、試験的に草の抜き取りを行ってみました。
このように、ヒョウモンモドキの取り組みは地域の方々と試行錯誤をしながら進めています。活動は活発になってきていますが、チョウの減少のスピードが速く、厳しい状況が続いています。何とか、安定した生息状況に持って行きたいと思っています。
現地での保全と平行して、人工的な飼育繁殖事業も進めています。
ここでは、ヒョウモンモドキの遺伝的な多様性を維持することも目的として、5つのケージで継続的に飼育をおこなっています。
こちらの飼育は技術的に確立することはできているものの、飼育すると数が多くなってしまい、餌不足となったり、植生の管理で非常に労力がかかります。ヒョウモンモドキの保全のためには、今後もある程度の期間は継続することが必要ですが、それをどう運用していくのかが課題となっています。
ヒョウモンモドキの保全を行う中で、近年、多くの生息地で地域の方々が保全活動をできるような体制ができつつあり、成果が上がってきていますが、まだまだ多くの課題も残っています。一つは、活動の発展性および継続性で、まだまだ参加してくれる方が少なく、どの団体も若い人の参加が少ない状況です。
より多くのみなさんに参加していただけるよう、いろいろ工夫しながら活動を進めて行こうと思っています。
現在では、広島県中部にのみ生息し、本会では、地域の方々と協力しながら、生息状況の調査および保全活動を進めています。
6月に成虫が現れることから、6月中旬に生息状況の調査に行ってきました。
この場所は、地元の保全活動団体である、ヒョウモンモドキ保護の会の管理する保護区です。今年は発生の状況がよく、また、ヒョウモンモドキが蜜を吸えるように管理しているノアザミも良く咲いており、そこには群がって見られました。
3日間をかけて、現在ヒョウモンモドキのみられるすべての生息地をまわり、個体数を数えたほか、環境がどのようになっているのかを確認しました。
今年は全体的に発生状況は良好で、保全活動の成果も出てきています。
ヒョウモンモドキの守る取り組みは少しずつ地域に広がってきており、生息地の周囲ではこのようにノアザミを残して草刈りがされています。
ヒョウモンモドキがずっと生息するためには、数多くの生息地が必要です。そのため、地域のみなさんの取り組みが必要となっています。今年、また新しい地域でヒョウモンモドキの取り組みを進めたいという連絡が来ました。そこで、そのみなさんと一緒に生息地をまわって、ヒョウモンモドキの生態を説明するとともに、保全のために、どのように生息地を管理すれば良いのか、話し合いを行ってきました。
こちらはすでに継続的に取り組みを行っている場所です。ヒョウモンモドキの生息地は湿地のため、植生の管理がなかなか難しく、次第に、ヒョウモンモドキのすめる環境が悪化してきている場所も多くなっています。そのため、試験的に草の抜き取りを行ってみました。
このように、ヒョウモンモドキの取り組みは地域の方々と試行錯誤をしながら進めています。活動は活発になってきていますが、チョウの減少のスピードが速く、厳しい状況が続いています。何とか、安定した生息状況に持って行きたいと思っています。
現地での保全と平行して、人工的な飼育繁殖事業も進めています。
ここでは、ヒョウモンモドキの遺伝的な多様性を維持することも目的として、5つのケージで継続的に飼育をおこなっています。
こちらの飼育は技術的に確立することはできているものの、飼育すると数が多くなってしまい、餌不足となったり、植生の管理で非常に労力がかかります。ヒョウモンモドキの保全のためには、今後もある程度の期間は継続することが必要ですが、それをどう運用していくのかが課題となっています。
ヒョウモンモドキの保全を行う中で、近年、多くの生息地で地域の方々が保全活動をできるような体制ができつつあり、成果が上がってきていますが、まだまだ多くの課題も残っています。一つは、活動の発展性および継続性で、まだまだ参加してくれる方が少なく、どの団体も若い人の参加が少ない状況です。
より多くのみなさんに参加していただけるよう、いろいろ工夫しながら活動を進めて行こうと思っています。
by jbcs
| 2013-07-03 12:30
| 活動報告