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第10回「チョウ類の保全を考える集い」が開催されました

 
2月15日(土)~16日(日)の2日間、国立オリンピック記念青少年総合センターにて
第10回「チョウ類の保全を考える集い」が開催されました。

前日に降った大雪が残る中、たくさんの方が会場まで足を運んでくださいました。
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<二日目の朝 センター棟前の様子>

講演を依頼していた方の中には、交通事情により来れない方がいらっしゃいました。
そのためプログラムの一部変更はありましたが、各方面で調査・研究されている方の
お話をいろいろと聞くことができました。
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1日目は、
①チョウの保全活動のあらましと活動報告
②「蝶の民俗館」の紹介
③蛾の魅力をたっぷり語る
④北海道のアサマシジミの現状
⑤参加者交流のグループワーク

夜は、懇親会。

2日目は、
①シカによる生態系被害
 ・原生林をシカが滅ぼす
 ・いまもっとも危機的なチョウ、ツシマウラボシシジミ
②東京都のチョウとその動向
③神奈川県秦野市の渋沢丘陵の開発問題
④「信州昆虫資料館」の紹介
⑤明治神宮に残る自然環境ー昆虫類を切り口に
⑥身の回りのチョウを語ろう
 ・庭のチョウ類調査とその結果
 ・バタフライガーデニングの実際
 ・当協会で取り組むモニタリングの方向性


当協会は、チョウをシンボルとして、身の回りの自然環境を保全しています。
各地の活動の様子も、紹介されました。
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また、最近の大きな問題は、シカによる被害です。
このツシマウラボシシジミという小さなチョウも、シカに食草を食いつくされ、いま危機的な状況です。
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それから、渋沢丘陵の霊園開発問題です。環境省によって「里地里山保全再生モデル地域」に選定され、神奈川県
の地域環境評価書でA-1「地形、水系、緑を一体として保全する必要がある」と判定された貴重な自然環境が拡が
り、秦野市の緑の基本計画では「渋沢地区保全配慮地区」に指定されているのにもかかわらず、開発が進みそうに
なっています。
当協会も、オオムラサキの幼虫調査などで協力しています。
最近の新聞記事では、県に開発許可を答申する時に「貴重種に配慮した生物多様性の環境保全に努める」との
付帯事項を盛り込むこととなった事が出ていました。これは異例なことだそうで、反対運動の効果が少しでも
あってよかったです。
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最後に、昨年から取り組んでいる「庭のチョウの調査」関係の報告もありました。
もうすぐ「庭のチョウ~身近なチョウを楽しもう~」というガイドブックも出来ますので、会員の方には
お送りする予定です。
多くの方に、身近なチョウに関心を持つきっかけとして、たくさんの方に調査に参加していただけることを
願っています。
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私の拙い文ではお伝えしきれませんが、大変に熱い思いのこもった2日間でした。

ご参加いただきました皆様、どうもありがとうございました。

また、ご興味を持たれた方は、是非「日本チョウ類保全協会」へのご入会をご検討いただけますようお願いします。



神奈川県    はる


by jbcs | 2014-02-20 07:00 | チョウ類保全の話題
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