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「第12回 チョウ類の保全を考える集い」のご報告です

先日、このブログでもご案内しましたが、2月13日(土)に国立オリンピック記念青少年総合センターにて、「第12回 チョウ類の保全を考える集い」が開催されました。

昨年まで2日間のプログラムで開催しておりましたが、今年は1日に内容を凝縮しての開催です。
受付も、保全協会スタッフ、サポートメンバー勢ぞろいで、ご来場の皆さまをお出迎えしました!
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午前中のテーマは
~貴重なチョウの生息地である草原をどう維持していくか?~です。
「草原の歴史と現状」         小椋純一氏(京都精華大学)
「チョウから草原の質を読み解く」   永幡嘉之氏(日本チョウ類保全協会事務局)

午前中から、多くの方がご参加くださり、皆さん熱心に聴講されていました。
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普段の生活ではなかなか「草原」について考えることはないですが、草原性の動植物がヒトの手の加わった半自然草原に生息していたことがわかりました。

午後のテーマは、
~地球温暖化とチョウを考える~
「地球温暖化でチョウの分布がどう変化するか?」  松葉史紗子氏・宮下 直氏(東京大学)

~チョウ類の保全活動報告~
「北海道遠軽町のアサマシジミ」  喜田和孝氏(丸瀬布昆虫生態館)
「八ヶ岳のミヤマシロチョウ」   福田勝男氏(茅野ミヤマシロチョウの会)

午後になってからも参加者は増え、用意したレジュメも足りなくなって、コピーしてお渡しするほどでした。
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地球規模での気候変動の影響を2080年まで推定した結果は、決して明るいものではないけれど、このように大きく推定することで、進む方向性を考えることは大事と思いました。
各地の保全活動報告では、「たかが虫一種」というところから、たくさんの組織を巻き込んだ動きにつながった事例に感動し、また、八ヶ岳の事例は地元の会の方の努力に頭が下がりました。

午後の休憩の時間には、「協会ボランティア説明会」があり、たくさんの方がボランティア登録してくださいました。
このボランティア登録は、今後も継続して受付いたしますので、事務局までお問い合わせください。

休憩のあとは
~農地における生物多様性の保全を考える~
「ネオニコチノイド系農薬とチョウ類の減少~イギリスでの事例~」 中村康弘氏(本会事務局)
「農業と生物多様性~地域での取り組み~」            高橋 淳氏(鮭川村自然保護委員会)

目に見えない農薬の影響が、徐々に解明されてきている事例が紹介されました。
普段ガーデニングなどで使っているお手軽なスプレー剤にもネオニコチノイド系農薬が使われていることがわかり、これからは裏のラベルも見なくては!ということと、やはり、国レベルでその使用を検討すべきと思いました。

そして、最後は「保全協会の保全活動の状況と今後の方向性」を事務局の中村より、ツシマウラボシシジミの保全についてをボランティアスタッフの塩氏、庭のチョウ類調査を事務局永井より報告があり、皆さまにご協力をお願いして、閉会となりました。
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お忙しい中講演くださいました皆様には、有意義な内容を拝聴させていただき、感謝申し上げます。
ご来場くださいました会員の皆さま、ホームページやチラシ、facebookなどをご覧になって足を運んでくださった一般の皆さま、どうもありがとうございました。
今後も日本チョウ類保全協会は、チョウを指標に生物多様性を守る活動を継続していきますので、ご支援・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。


事務局  井上◇”◇
E-mail : jbutterflyconservation@gmail.com



by jbcs | 2016-02-18 16:03 | チョウ類保全の話題
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