ハグロトンボ

チョウの観察会や保全活動の場で、よく質問に上がるのはこの虫。
チョウの話題から外れますが、季節と話題性からトンボを登場させてみました。
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「真っ黒なトンボを見かけたんですが珍しいですか?」
「街の中にも飛んでいました」
というようなご質問をよくいただきます。これは、ハグロトンボという種類。7月になると、小川のほとりに現れます。
1950年代から80年代にかけては全国的に激減しており、見られなくなっていた地域も多いのですが、1990年代以降は再び分布を広げ、街中でも姿が見られるようになった場所も数多くあります。その変動の理由は、いくつか仮説が立てられていますが、まだよく分かっていません。
ただ、このように、再び増える種類がある一方で、その数倍の種類のチョウやトンボが姿を消しつつあります。ひとたび絶滅した生物は、二度とは戻りません。ハグロトンボのような存在は、身近な生きものを意識し、大切にしようとする際の希望にもなっています。
(2009年7月31日 山形県舟形町 永幡嘉之撮影)
# by jbcs | 2010-08-06 21:58 | チョウ類保全の話題

ミヤマカラスアゲハ

あまりに暑い日が続きますので、少しでも涼しそうな画像を。
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飛んでいると真っ黒に見えるアゲハチョウのなかでも、ミヤマカラスアゲハはとびきりの美麗種。翅を開くと鮮やかな緑色の帯が目に飛び込んできます。少し山間部の渓流沿いに多い種類ですが、郊外のお寺などではオニユリの花に来る姿を見かけることもあります。(7月31日 山形県東根市、永幡嘉之撮影)
# by jbcs | 2010-08-04 21:40 | 季節のチョウたち

クロアゲハ

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庭のミカンやサンショウで幼虫が育つことも多いクロアゲハ。夏には山あいの林道で、染み出した水を吸っている光景をよく見かけます。(7月31日、山形県東根市で永幡嘉之撮影)
# by jbcs | 2010-08-01 11:06 | 季節のチョウたち

イチモンジセセリ

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イチモンジセセリの姿が増えてきました。幼虫は水田のイネや、周辺に生えるイネ科の草の葉を綴りあわせて食べます。これから秋にかけて、畑や花壇など、身近なところで見られるようになります。(山形県上山市、永幡嘉之撮影)
# by jbcs | 2010-08-01 01:41 | 季節のチョウたち

小規模な集団のチョウたちの危機

今年は、春から天候が不順で、低地部のギフチョウなどは発生状況が全体的に非常に悪い状況でした。6月以降に発生する、絶滅危惧種のチョウも種類や場所によって、非常に状況が悪化している場所があります。
 ウスイロヒョウモンモドキやミヤマシロチョウでも、例年どおりまたはそれ以上に発生している場所もある一方、危機的な状況にまで個体数が少なくなってしまっている場所も見られます。
 こうした気候・天候の変化があったとしても生息地の数が多く、それらがネットワークでつながっているようなところでは、何とかチョウが回復するのですが、すでに1ヶ所で孤立した場所にしか残っていない場所では、この影響で、絶滅してしまう可能性が高く、実際今年は、そのような状況が様々なチョウで見られるようです。
 開発や里山管理放棄などで、すでに脆弱な環境にしか残っていない現在、今後、さらに多く発生するであろう、こうした気候変動によって、さらに減少のスピードが速まっていく可能性が高いでしょう。
 こうした危機をどう乗り切っていくか? トータルな対策が必要な状況となっています。

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             ミヤマシロチョウ 浅間山系 2009年7月撮影
# by jbcs | 2010-07-31 15:06 | チョウ類保全の話題

ブログ開設のお知らせ

日本チョウ類保全協会の活動の紹介として、ブログを開設することにいたしました。事務局の活動紹介や季節のチョウや昆虫の話題、チョウ類の保全についての話題などを取り上げていきたいと思います。
# by jbcs | 2010-07-30 14:20 | 活動報告