2012年 02月 19日
第8回 チョウ類の保全を考える集い |
2月18日(土)、19日(日)両日
第8回目の「チョウ類の保全を考える集い」が
神奈川県立生命の星・地球博物館にて開催されました。
気温こそ低かったものの、両日とも好天に恵まれ、
多くの皆様にご来場いただきました。
本日より2日間に渡って、その様子をご報告させていただきます。
まずは、チョウ類および昆虫類の保全活動報告として
北海道アポイ岳周辺地域のみに生息する
国の天然記念物指定のヒメチャマダラセセリの現状について
NRC・渡辺さんに伝えていただきました。
続いて 山梨県北杜市オオムラサキセンターの活動及びオオムラサキの状況について
スタッフの伊藤さんに伝えていただきました。
お二人の講演を聞いて
状況こそ違えど、明らかに保全が難しい状況になってきていること
その要因は様々ではありますが、
若い世代の関心の低さ、なども問題に挙げられていて
あらためて危機意識を強くもったものでした。
続きまして
山形県に在住し、東日本大震災を体験された永幡さんより
震災の津波による 生物多様性への影響についての講演がありました。
震災後、約1年が経とうとしている今も
各種報道がなされていますが
その中で、自然環境についての報道はほとんど聞かれません。
壊滅的な危機に立たされている 物言えぬ小さな命たちの悲鳴を
どのように届け 助けたら良いのか。
非常に多くのことを考えさせられました。
休憩を挟み、軽い活動報告の後
先般、NHKで報道されたブータンシボリアゲハの生態と生息環境について
矢後さんよりお話がありました。
素晴らしい里山立国であるブータンでは
木は胸元より下では切らない
この一言が、とても印象深く心に沁みました。
美しい蝶を育み続けてきた この国が
いかに自然を大切にし その恩恵を頂いて生活を営んでいるかが
とてもよく理解できました。
また、報道以外の裏話なども楽しく聞くことができました。
夕刻より懇親会が開催され
様々な話題で大いに盛り上がり
参加された方々の交流もより深まり、初日は幕を閉じました。
次回は2日目の模様をお届けします。
sippo
by jbcs
| 2012-02-19 22:14
| 活動報告